レイテ高生が来校

　５月２５日（月）・２６日（火）と２日間にわたって、フィリピンのレイテ国立高校の生徒１５名と先生方８名が、本校を訪れ、両日とも一日本校生と過ごして、多くの生徒たちと交流しました。
　これは、昨年本校が県からスーパーグローバルハイスクールの指定を受けたことに端を発します。本校の生徒たちは、「自然災害の頻発する地域」という共通テーマをもとに、本校の生徒たちがレイテ高校を訪問し、熱烈歓迎を受けました。その後もスカイプなどで議論を深めてきましたが、この両日に今度はレイテ高校の生徒と先生方が本校を訪問する運びとなったわけです。
　２５日（月）には、ウェルカム・セレモニー、キャンパス・ツアー、１年生特進コースの生徒たちとの交流会、授業参加・見学、部活動見学などが行われ、多くの本校生と交流の機会を持ちました。翌２６日（火）は、各務原市にある県防災センターを本校生と訪問、いろいろな体験をして本校に帰り、防災についてディスカッションしました。
　レイテ高校の生徒たちは、大いに満足して本校を後にしました。「学校は、大きくてきれいで、生徒はきちんとしていて、校長先生を始め先生方はよくサポートしてくれた」とレイテ高校の先生方はおっしゃっていました。レイテの生徒達にとっては、どの活動も新鮮で深く心に刻まれたようです。特に日本的なものは、自分で撮影し、その写真や動画を再生して何度も見たりしていました。深く日本を理解し、いい思い出を持って学校を後にしてくれたと思います。
　本校の生徒たちは、様々な場面で一生懸命、真摯に取り組んでいました。本校生にとっても、視野が広がったり、意識が広く世界に向いたりするきっかけになってくれたのではないかと思います。

  この両日の様子が、岐阜新聞・中日新聞に記事として掲載されましたので、紹介します。

【岐阜新聞・岐阜地域面・５月２６日付】

国境超え防災考えよう
岐阜聖徳学園高　比・レイテ高生が訪問

　岐阜市中鶉の岐阜聖徳学園高校に２５日、フィリピンの国立レイテ高校の生徒１５人が訪問。同校は台風被害の多いレイテ島にあり、両校の生徒は災害をテーマに意見交換して、
地域の防災に必要なことを考える。（井上愛・記者）

台風や地震対策、意見交換へ
　　
  県から３年間の指定を受けて実施している「ぎふグローバル人材育成推進モデル事業」の一環。本年度は指定２年目で、昨年度はインターネットのテレビ電話を使ったり、代表生徒が現地を訪問したりして交流してきた。
　レイテ高校の生徒はこの日、普通科特進コースの１、２年生５９人とグループに分かれてゲームを楽しんだがほか、茶華道や和太鼓といった部活動を見学するなどして日本文化の理解を深めた。
　２年森有莉沙さん（１６）は「災害に関するさまざまな体験を通して一緒に学びたい」、レイテ高校のデスリー・ファハードさん（１６）は「被害をどう防いだらよいか話し合いたい」と話していた。
　２６日は、両校の生徒が各務原市川島小網町の県広域防災センターを訪れ、地震の揺れなどを体験する。

【中日新聞・岐阜近郊総合面・５月２６日付】

災害学びどらに焼きで交流
岐阜聖徳学園高に比・レイテ高生徒

　フィリピンの国立レイテ高校の生徒らが二十五日、岐阜市中鶉の岐阜聖徳学園高校を初めて訪れ、生徒たちと交流を深めた。
　レイテ高校は、一昨年秋に台風で多数の犠牲者が出たレイテ島にある。岐阜聖徳学園高校とは昨年四月、災害などについてお互いに学ぼうと交流を始めた。今年一月には、インターネットのテレビ電話で会話したほか、二月には岐阜の生徒が現地を訪れた。
　今回、岐阜を訪れたのは、レイテ高校の生徒十五人と教員八人。一年生の教室では、生徒たちが英語で日本文化を説明した。和菓子について伝えようと、事前に準備しておいたパン生地にあんを挟み、どら焼きを作って提供。「ドラえもんもどら焼きが大好き」などと紹介した。
　アンシェア・カンタルさん（十七）は「温かく受け入れてくれてうれしい」と話していた。
　一行は二十七日まで日本に滞在する。二十六日には岐阜聖徳学園高校の生徒と一緒に、各務原市の県広域防災センターを訪れる。（督あかり・記者）