第39回校内弁論大会
5月31日(土)に第39回校内弁論大会が開催されました。
弁論大会は39年にわたって続く本校の伝統行事です。最近はコンピュータや携帯電話、ゲーム機器などの普及により、他者との関係を話し言葉なしで構築することができる時代がやってきました。その陰で、特に若者は互いに顔を合わせて話し合いことで心を通じ合わせることが苦手になってきています。そんな中で、もう一度同じ岐阜聖徳学園高校の仲間の声に耳を傾け、関係を構築していってほしいとの願いから、一般に公募して決定された『君に届け ~心の中にド★ストライク』というテーマの下、今年も前日の学年大会で上位に入賞した各学年3名、合計9名の弁士によって全校大会が行われました。
文化委員会が主催し、司会は放送部が務め、審査員は、教師・保護者・生徒の代表が務める、生徒・保護者・教師が一体となって作り上げる行事です。
9人の弁士は緊張しながらもそれぞれに立派な弁論を展開してくれました。自分の感情の変化を見つめて、時として恐怖を感じながらも正の感情と負の感情を上手にコントロールして前に進みたいという、自分の内側に目を向けた発表から、タリバンに銃撃されながらもインターネットで全世界に呼びかけ、世界を変えていったパキスタンの少女に思いを馳せる弁論まで、幅広い意見を聞くことができました。また、自分の住む町のよさをアピールする楽しい発表から、いじめの体験や親への感謝の気持ちをテーマにした深刻な弁論まで、バリエーションに富んでいました。
内容と同時に弁論の仕方も優れていて、原稿を暗記するだけでなく、聴衆に語りかける態度にも様々な工夫が見られました。話す表情を見ていて、思わず納得させられたり、感動したりする場面がしばしばありました。
弁論が終わった後、副校長が講評を述べ、続いて審査結果の発表がありました。
次のような結果でした。
【優 勝】3年普通科1組 末永 万智さん 『ネガティブからの脱出』
【準優勝】2年商業科1組 大島 和也くん 『地元、大野町について』
【第3位】3年商業科4組 矢野 七汐さん 『私の居場所』
それぞれの喜びの声を紹介しましょう。
◎末永万智さん
すごく嬉しいです。私にとって最後の弁論大会ということで、優勝できてよかったです。この経験が「ネガティブな私」から脱出する一つのキッカケとなりました。落ち着いて楽しく弁論ができたのでよかったです。
◎大島和也くん
大野町と大野町に対する思いを語らせていただきました。まさか、入賞するとは思いませんでした。驚きです。大野町について大勢の人に知ってもらえてよかったです。
◎矢野七汐さん
10年間続けてきたバレーボールのことについて、全校のみなさんに聞いてもらえてよかったです。そして、全校の中の三位をいただけて嬉しかったです。