和太鼓を演奏するメンバー全員で集合写真

　９月２９日（土）、本校和太鼓部は、学校に７時に集合して、バスで岐阜メモリアルセンターへ向かいました。この日、午後１時より始まるぎふ清流国体・開会式前演技に参加するためです。
　８時前にメモリアルセンターの隣の国際会議場に入って待機、昼食・更衣の後、メモリアルセンター・陸上競技場に向かいました。国際会議場にはこの日、出演を予定している各種団体が、それぞれ特徴的な衣装を身にまとってそわそわと動き回っていました。出演する老若男女のすべての人々の意志が、メモリアルセンターに結集する瞬間です。
　和太鼓を演奏する高校生も、国際会議場の玄関脇に集められ、指導者の加藤先生も加わって全員の意思統一を図りました。陸上競技場のグランド一面に和太鼓のメンバーが散らばって太鼓をたたく、という構想から、県下の和太鼓部のあるすべての高校から全部員が招集され、昨年の７月から合同練習を積み重ねてきました。最近では週末の度に招集され、練習を繰り返してきました。全員、太鼓を持たずとも太鼓のリズムは体に染みこんでいます。
  緑と金色を基調にした独特の衣装に身を包んだ総勢２００名を超える人たちが脇に和太鼓をかつぎ、ばちをもって、陸上競技場の第３ゲートに集合。本番だけに、それぞれの顔には緊張感がみなぎっています。入場してグランド一面に広がる隊形に並んだところで、天皇・皇后両陛下が来場、開会式前演技が、最前列中央に控える加藤先生の一打で始まりました。加藤先生の連打とともに高校生たちは少しずつ体を持ち上げ、最初の打突。後は流れるように進みました。隊形移動もスムーズに進み、表情も豊かで、観客を魅了しました。
　岐阜の春夏秋冬を表すテーマは、俳優の伊藤英明さんの案内で進行しました。雪の結晶や魚たちが泳ぐ長良川の清流など、四季折々の様々な情景を、小学生や高校生、大学生が見事に演じていました。音楽はオカリナ奏者の宗次郎さんと共に、県下の合唱部や吹奏楽部の人たちが担当しました。マーチングバンドの演奏から歌手の由紀さおりさんの「ふるさと」の独唱へ。
　岐阜国体は４７年ぶり。生徒たちにとっても、思い出深い一日となったことと思います。