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涅槃会(ねはんえ)のつどい

涅槃会(ねはんえ)のつどい
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涅槃会(ねはんえ)のつどい

 2月10日(金)に岐阜聖徳学園高等学校三大仏教行事の一つ「涅槃会のつどい」が岐阜市民会館で行なわれました。岐阜聖徳学園高校では、5月初旬に『仏誕会』(お釈迦様が生まれた日をお祝いする会)が行なわれ、12月には『成道会』(お釈迦様が仏教のさとりを開かれた日をお祝いする会)を行います。そして、2月に行なわれるのが今回の『涅槃会』(お釈迦様が亡くなられた日を偲ぶ会)です。

 お釈迦様は今から約2500年前、インドの小国釈迦国の王子としてお生まれになりました。幼い頃から勉強や武芸に取り組まれ、優秀な成績を修めておられたといいます。一方、感受性が強い性格であったとも言われており、自分の身の周りで起こったことについて、深く悩み考え込まれることもしばしばあったようです。そんな中、お釈迦様は、出家を思いたたれ、1人の修行僧としてお城を後にされます。そこから6年もの間厳しい修行を行い、仏教のさとりを開かれたのでした。その後、80歳でこの世を去るまで、仏教の教えを広く教え伝える旅を続けられたのでした。

 お釈迦様が亡くなられる直前のエピソードとして次のようなお話が伝えられています。

 お釈迦様一行はパーヴァーという街へ行かれたときのことです。鍛治工のチュンダがおもてなしをしたいとの事で、家に招いてご馳走したのでした。そのとき、出される料理の中に食べることが出来ないものが混ざっていましたが、お釈迦様は、そのものを全て口にされました。その後、激しい腹痛が起こり2本の沙羅双樹という木の間に頭を北向きにし、右脇を下にして、足を重ね横になられたのでした。

 自分の死が近いことを予感されたお釈迦様は、弟子のアーナンダを呼び、このようなことを言われました。「諸行は無常である。(なんじ)ら怠りなく、努め励め」と。訳すると「この世は日々移り変わっている。命あるものは必ず死ぬ、形あるものは必ず壊れる。私にもその死が近づいてきた。あなたたちは(多くの弟子たちには)、日々努力し、修行に励みなさい。」この言葉が最後の教えとなりました。世に「諸行無常の教え」として広く知られています。その後、お釈迦様は80歳の生涯を終え(涅槃に入られ)たのです。

 私たちは、この機会にお釈迦様の教えを再認識し、自己を振り返り、静かに手を合わせて自分自身を見つめなおしたいものです。

  そして、その後に芸術鑑賞がありました。今年度はミュージカルを鑑賞しました。主人公は若くしてこの世去ったミュージシャン尾崎 豊さん。彼のメッセージをテーマとしたミュージカルでした。尾崎さんの名曲に乗せて、生きることとは?自分とは?社会とは?という青年時代に思う社会や親への反発、自分自身を見つめる心などが、役者さんたちの熱演によって強烈に伝わってきました。生徒たちは食い入るように見入っていました。


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