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弁論大会 全校大会

弁論大会 全校大会
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弁論大会 全校大会

 6月4日(土)、この日は前日の弁論大会・学年大会を勝ち抜いた精鋭による弁論大会の全校大会が行われました。
 1年大会から3名、2年大会から3名、3年大会から3名の合わせて9名が壇上に立って、自身の思いをみんなに訴えかけました。
 スローガンは「青春の声! 届け君の心に!!」。閉会式において、このスローガンを提案した1年商業科1組の柏崎 楓 さんが「スローガン賞」を授与されました。
 9人の弁論は学年大会を勝ち抜いただけあって、どれも素晴らしいものばかりでした。ほとんどの人が原稿を見ないで、観客を見て、訴えかけていました。
 2人の弁士は、自分と弁論大会との出会いについて語っていました。2人とも昨年度の弁論大会にも参加して、上位入賞を果たしていました。はからずも2人が共通して訴えかけていたのは、この弁論大会のすばらしさです。弁士を軽い気持ちで引き受けたものの、テーマ探し、作文、弁論の練習と、つらい日々が続き、当日まで嫌で嫌でかなわなかったのが、当日、みんなの前で話してみて、意外な達成感・成就感を得たといいます。自分の考えをみんなにわかってもらえたことの喜びは、予想以上のものであったようです。名演説は、弁士だけでなく、それを聴いていた聴衆が作る、とよく言われますが、静かに耳を澄ましてくれていた聴衆があって、初めて得られる感慨です。ここに、「弁論大会」が現在まで連綿と生き残ってきた理由があるように思います。
 弁論の中には、自身のつらい体験を告白するものもあり、弁論大会に臨む上で、大きな勇気と現在の自分に対する強い自信がうかがえました。聴衆の中には、思わず目頭を熱くした人も多く見かけられました。
 弁論後に発表された上位3名の弁論の内容を紹介しましょう。

第1位 神原 芽依 さん(1年普通科1組)『私の信念』
 中学時代、生徒会長を務め、「あいさつ運動」を行ったが、いっこうに成果は出ず、挨拶が響き渡る学校にすることができなかった。悩んでいたとき、ある生徒から挨拶の声をかけられた。彼は分け隔てなく誰にでも声をかけることのできる生徒であった。彼の挨拶を聞いていて、挨拶が「あなたの存在を認めていますよ」「あなたを見ていますよ」という無言の励ましであることに気づいた。それ以後、挨拶はコミュニケーションの原点であると考え、自ら進んでみんなに挨拶をするようになった。今では挨拶が自分に身についている。挨拶の輪を広げて、お互いの存在を認めあえる学校にしていこう。
(5分ほどのスピーチを完全に頭の中に入れで、終始、聴衆の方を向いて、それも正面を見ているだけでなく、右方、左方の人にも語りかけてゆっくりと話しているのが印象的でした。)

第2位 仙波 史子 さん(3年体育科1組)『私の歩む道』
 父はそば屋を営んでいる。仕事場は絶えず張りつめた空気が流れている。そばを知るには、日本料理・フレンチ・イタリアン、料理全般を知らなければならない。父に「人間、頭で働くか体で働くか、どちらかだ」と言われ、兄弟の中で最も勉強の苦手なわたしは、悩んだ末、いろいろな周囲の人たちとの縁を大切にして、料理の道に進むことに決めた。最近は、料理の修行の一環として華茶道を勉強している。父が癌に冒されていることがわかったが、早期発見で一命を取り留め、現在も元気に働いている。ご縁を大切にして今後も精進したい。
(堂々と聞き手に届くように気迫をこめて語っていました。親子の情愛が言葉の端々に感じられて、思わず胸が熱くなりました。)

第3位 早野 沙希 さん(1年普通科2組)『志を高くもて』
 わたしのかなえたい夢は教師になることだ。今はこうはっきり言えるが、中学3年の初めには何になればよいのかわからず、夢も持っていなかった。9月に当時の担任と相談し、先生の熱心な態度などから教師になりたいと思うようになった。そして、本校入学を決意した。今は充実した高校生活を送っている。先日、初めての定期テストである中間考査があったが、「妥協するな! 志を高く持て!」という思いで臨んだ。夢を持つことがどれだけ人の生き方を変えるか、夢を持つことがいかに大切かを学んだ。
(今充実した高校生活を送っている自信からか、落ち着いた態度で、みんなに語りかけていました。高校生活の身近な話題で、共感する人も多くいました。) 


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