• 中学生の方へ
  • 中学の先生方へ
  • 在校生・保護者の方へ
  • 高等学校Q&A
  • 学校概要
  • 教育の特長
  • スクールライフ
  • 進学と就職
  • 入学案内

成道会

成道会
イメージを拡大
成道会

講演する高田先生

 12月12日(木)、2限・3限を使って、成道会が行なわれました。
 「成道会」とは、お釈迦様が悟りを開かれたことにちなんだ行事。本校は、浄土真宗本願寺派の宗門校ですので、毎年、「成道会」を行い、そのことにちなんだ講演会を行っています。
 今年は、式典の後、中央仏教学院から高田未明先生に来ていただいて、講演していただきました。
 高田先生は、お釈迦様が開いた悟りとは、ありのままに見ることで、それは、簡単なことのようで実は難しい。なぜなら、私たちは、ありのままに見ることができないから。「ありのまま」を知らないことが多いから。
 先生は、奈良県出身で、県内には国道24号線が走っている。その国道24号線をバイクで駆け廻る暴走族の若者とその母親の話をされました。母親の陰の努力を弁護士から知らされた若者は、母親の何にも替えがたい愛情を、そのとき初めて知りました。このように、真実とは見えにくいものですが、「南無阿弥陀仏」と唱えることで、私たちは救われ、「仏に成る」(成仏)ことができる。そんなお話でした。
 生徒たちは寒い体育館の中でしたが、静かに先生のお話を聴いていました。生徒の感想を紹介します。

・どんなことでも緩急をつけることって大切なんだということが分かりました。頑張りすぎてもダメ、もちろん手を抜きすぎてもダメ。その間って難しいけど、例えば勉強なら、1日で一気にやり終えるのではなく、毎日自分で決めた量をコツコツとひたむきにやるのが大切なんだということが分かりました。わたしはどんなことでも計画倒れが多くて、夏休みや冬休みの宿題も一気にやってしまうタイプです。だから、自分が苦手な教科であっても、今日は面倒臭いなぁと思っても、自分が一度やると決めたら最後までやりきることができる自分になりたいです。今日をきっかけに頑張っていきたいと思いました。

・私は今日の講演会を聴いて演題の「あせらずたゆまず」歩んでいくことは大切だと思いました。この世の中、相手や周囲を切り捨てて自分だけという考え方をする時などがたくさんあるけど、全て仏教はそのような人間の考え方を許さないとは思っていないということが今日の講演会を聴いてわかりました。そのような人間の行動や態度を見てお釈迦様は仏教に専念されたことは全く知りませんでした。例えばの話でもあったように、「あせらずたゆまず」、そして効率よく歩んでいけるように、今日の講演会で聴いたことを生かしたいです。

・今日の講演を聴いて、時間は人に平等に流れていること、着実に死への道を歩んでいることを見つめなおしました。小学校の校庭に書かれていた、「みんな仲良く」という言葉が年を重ねるごとに通用しなくなり、みんなと仲良くすることと人よりも出し抜こうとすることの間で矛盾が生じ、私自身、悩んでいたことを思い出しました。世の中で大人と呼ばれる人たちの言葉にはたびたび矛盾が生じています。その場その時の状況で意見も変わったりします。それに惑わされ、振り回され、悩みました。誰が悪いわけでもないし、それが人であり、私が生まれた世界だと思います。忙しくて忘れてしまっていたことを思い出すきっかけになりました。 


成道会
イメージを拡大
成道会

聖歌隊の人たち

成道会
イメージを拡大
成道会

法語を読む生徒