堀島さんの活躍
堀島有紗さんは、現在1年普通科5組(進学コースⅡ類)に所属して勉学に励んでいますが、先日のホームページで紹介したようにスキーのモーグルを頑張っています。
堀島さんにモーグルや勉強について聞きました。
堀島さんがスキーを始めたのは1歳から。お父さんがスキーのインストラクターをしていて、自然とスキーに親しむようになりました。モーグルに目覚めたのは小学校6年生ごろ。地元で開催されたモーグルの大会を見て、「自分もやってみたい」と思うようになったそうです。以来モーグルの練習に励み、昨年には長野県大会で4位に入賞しました。
本校に入ってからも、トレーニングや練習を続け、前回の記事で紹介したように、2月5日に開催された愛知県大会では準優勝、引き続いて2月18日に行われた長野県大会では4位入賞、19日の埼玉県大会では5位入賞を果たしました。いずれの大会もA級公認大会で、FIS公認大会でもあります。(FISとは国際スキー連盟のこと。)
通常、モーグルは、選手が一人ずつこぶのある斜面を滑り下りて、技を披露する競技ですが、愛知県大会は、「デュアル・モーグル」といって、二人が同時にスタートして優劣を競い合う対戦形式でした。予選が行われ、8人が決勝に進出できるのですが、堀島さんは予選では8位通過でした。ぎりぎりの予選通過でしたが、決勝初戦の1位の人との対戦で勝って勢いに乗り、準優勝を果たしたのでした。
モーグルの得点は、「ターン点」50%、「エア点」25%、「スピード点」25%で決定されます。「ターン点」とは、コース上に際限なくあるこぶを正しくよい姿勢で滑っているか、「エア点」とは、競技中2回あるジャンプ中に行う演技の難度、「スピード点」とは、スタートしてからゴールに着くまでの時間です。空中での演技がこの競技の華ですが、それよりもむしろこぶを正確に滑っているかが重要になります。
堀島さんは、2回のジャンプで、1回目は「ヘリコプター」(水平回転)、2回目は「ツイスタースプレッド」(上半身と下半身を逆方向にひねり、その後手足を大きく広げる)をするそうです。以前は「バックフリップ」(後転)をやっていたそうですが、これはスピードを出せず、スピード点がかせげないので、現在の演技にしているのだそうです。 今年の大会の会場は、最大斜度30度。上から見ると絶壁を滑り下りるようなところ。そこに限りなくあるこぶを滑り下り、大きなこぶのところで空中に飛んで演技をするのですから、勇気がいるし、大変だし、それに見合った練習や技術も必要なのでしょう。
堀島さんは、学校を休んだ分は、友達や先生に教えてもらい、勉強の方も前向きに頑張っています。
堀島さんの夢は、韓国のピョンチャン(平昌)で2018年に開催される冬季オリンピックに参加すること。
勉強とモーグルの両立という苦しい道ですが、栄冠を目指して頑張ってほしいものです。